インプラント

自然な歯並びをよみがえらせる画期的な治療法

インプラントとは

インプラントについて

歯が抜けたところに人工歯根(インプラント)を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を被せることで、歯の機能を回復させるだけでなく、自然な歯並びをよみがえらせる画期的な治療法です。
簡単に言うと歯が無くなってしまった所に親和性の高いチタンという金属でできた人工歯根を埋め込む手術のことで、その後、2~6ヵ月に人工の歯をその上に作ります。インプラントは他の治療法に比べ、咀嚼(そしゃく)能力が断然優れています。入れ歯にすると、天然歯のおよそ20%程度の力でしか物を噛むことができず、おのずとやわらかい物ばかりを食べるようになってしまいます。インプラントでは、天然歯並みの咀嚼能力になりますので、何でも美味しく食べられることができ、気持ちも表情も若返ります。

また、上部構造(人工の歯)もセラミック等でできていますので、審美的ににも大変美しい仕上がりとなり、乳歯・永久歯に次ぐ「第3の歯」とも呼ばれています。

インプラントオーバーデンチャー(義歯)

歯が全く無い場合や、失った本数が多い場合には、全ての部位にインプラントを行う場合もありますが、義歯(入れ歯)を併用する場合もあります。オーバーデンチャーとは、総入れ歯で「ずれる・外れる」「痛い」「ガタついて物が噛めない」等のお悩みがある方や、ほとんどの歯を失ってしまった方に適した治療法です。

インプラントを支えにする義歯は、通常の義歯と比べて、余分な留め金(金具)の必要がなく、留め金などをかけるために、不安定な義歯でお悩みだった方の場合でも、よりずれにくく、外れにくい義歯にすることができます

オーバーデンチャーは、数本のインプラントに、インプラント用の入れ歯(取り外し式)を固定する方法で、インプラントを使用する事によって、入れ歯がガタつかずにしっかり噛めるようになります。インプラントの上にボール型やバー型のアバットメントをアンカー(固定源・土台)として利用するために、少ない本数でも入れ歯の浮き上がりを抑えることが出来ます。また、使用するインプラントの本数が少なく出来るため、経済的な治療法です。顎骨の吸収程度にもよりますが、下顎は最低2本以上のインプラントを使用します。

従来の治療法との違い

・歯を1本失った場合

<従来>
・周りの健康な歯を削ってブリッジにします。

<インプラント>
・健康な歯をまったく削ることなく、歯のない部分にインプラントを埋入し ます。

・歯を数本失った場合

<従来>
・入れ歯を固定するため健康な歯にバネをかけます。違和感がありバネをかけた歯に負担がかかります。

<インプラント>
・歯のない部分にのみインプラントを埋入しますので、健康な歯に負担をかけません。

・歯を全て失った場合

<従来>
・総入れ歯を作製し、歯肉との吸着力で支えています。噛む力が弱く、食べ物が内側に入って痛かったりします。

<インプラント>
・インプラントが顎の骨にしっかりと固定され、ガタつきがなく、安定します。

インプラント治療の流れ

【1.診査・診断・治療計画】

インプラント治療に必要な診査を行い、治療が可能かどうかの診断を行います。治療可能な場合は、患者さんと相談しながら治療計画を立てます

【2.インプラント埋入手術】

インプラントを埋入する部位の歯肉を開き、顎の骨にインプラントを埋入します。
インプラントが骨にしっかり結合するまで約3ヶ月程度待ちます。
(この間、必要に応じて仮歯を入れますので、日常生活に差し支えありません。)

インプラントとは

【2.インプラント埋入手術】

歯が抜けたところに人工歯根(インプラント)を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を被せることで、歯の機能を回復させるだけでなく、自然な歯並びをよみがえらせる画期的な治療法です。
簡単に言うと歯が無くなってしまった所に親和性の高いチタンという金属でできた人工歯根を埋め込む手術のことで、その後、2~6ヵ月に人工の歯をその上に作ります。インプラントは他の治療法に比べ、咀嚼(そしゃく)能力が断然優れています。入れ歯にすると、天然歯のおよそ20%程度の力でしか物を噛むことができず、おのずとやわらかい物ばかりを食べるようになってしまいます。インプラントでは、天然歯並みの咀嚼能力になりますので、何でも美味しく食べられることができ、気持ちも表情も若返ります。

【3.アバットメントの接続】

人工歯を支えるためのアバットメント(支台部)をインプラントに接続します。
(歯肉が治癒するまで約3週間待ちます。仮歯あり。)

【4.人工歯の装着】

歯を製作するためにお口の中の型を取ります。作成した人工歯をアバットメント(支台部)に上部構造を装着して完成です。

【5.メンテナンス】

インプラントの形や特徴をよく理解した上で、担当医の指導に従ってブラッシングを行い、歯垢や歯石の沈着を防ぎます。
歯を長持ちさせるために、定期的に担当医の検診を受けることをお勧めします。

インプラント治療症例

左側 術前の写真です。
下顎の左後方部に歯がありません。これでは、しっかりと奥歯で噛むことが出来ません。

右側 術後の写真です。
歯が無かった部分にインプラントを装着しました。周りの歯と比較してもほとんど分かりません。

ボールアタッチメントデンチャー

ヘッド部分が丸くボール状の細いインプラント使用するタイプです。
入れ歯の裏側に特殊な金具を付け、ホックで留める様に入れ歯とインプラントを連結させて固定します。
簡単に入れ歯を留めたり外したり出来ます。

ボールアタッチメント義歯1

ボールアタッチメント義歯2

 ボールアタッチメント義歯3

バーデンチャー(インプラントを利用した総入れ歯)

埋め入れた専用のインプラント体をバーにて連結し、入れ歯側にバーを挟み込むクリップを装着する事により入れ歯を固定します。
その他、磁石を使って入れ歯を固定する方法もあります。

左側・術前の写真です。
歯がまったく無い状態で総入れ歯を装着していますが、食べ物が詰まったり、咬合力も弱く、
食べられるものが限られてしまうのが問題です。

右側・術後の写真です。
顎の骨にインプラントを埋入し、入れ歯を安定させます。しっかりと固定されているので、
食べ物が詰まること無く、咬合力も強化されますので、固い食べ物も美味しくいただけます。